ガラスの詩人


体温並みの暑い毎日ですね。

厚塗りの油絵なんて観たくないかも・・・今回はガラスの詩人と言われるガレの作品をご紹介。

指に付いた貝達、手に絡まる海藻から土台の青は波なんでしょう。(全て実在の生物です)

(映画「パイレーツ・オブ・カビリアン」に、こんなの色々付けた人いたなぁ・・・)

この手は波から現れた瞬間なのか、それとも波にのまれて沈んで行くところなのか。

ガレが白血病で亡くなる直前の作品らしいです。(ガレの生きた証でもあるのかな)

 

 

作品名:手

製作年:1904年

サイズ:33.4x13.4cm

所蔵 :パリ オルセー美術館

作者 :エミール・ガレ(仏)1846~1904

 

ガレは勉強が出来るタイプで詩作も優秀だったそうです。 

父の工場を継ぎ、何百人もの職人を雇い分業でガラス製品が生まれていきました。

富裕層から1点物の受注もこなした中、本作品は実用品でも受注品でもありません。

ガレ作品の美しさは様々な技法にもあります。

ガラス表面を研磨して彫刻したり、ガラスとガラスをサンドして微妙な色を生み出したり、

象嵌、別パーツを付けたり・・・素晴らしい工房があったから数々の実験が出来たんでしょう。

また、陶器、家具などの工芸品も残しています。

 

パリ万博でガレが成功した頃、ジャポニスム(日本趣味)が流行していました。

日本人留学者との交流がガレ作品に影響を与えています。(まさに運命の出会い!)

花の咲く姿だけでなく枯れた様子、黒のシルエット、日本人が共感できる美しさはそこにあるのかも・・・

 

植物学者でもあったガレですが、トンボやカエルにカブトムシ、海洋生物まで作品に取り入れています。

(数年前の息子は虫があしらわれた花瓶にだけ反応でした~)

8/25に作品集をあっぷるはうすで ご覧いただけます。

お子さんとガラスの虫を探したり、大人は気分転換になれば良いなぁと思います。

(尚、あっぷるはうすでは換気・除菌・掃除と感染対策に日々、取り組んでおります。)